家は角地に在るので、敷地の東側と北側が道路に面しています。そのうち東側の道路が住宅地を貫く片側一車線ずつの主要な通りで、北側が車線の無い路地に該当します。
今回の雪は比較的短時間だったので、今朝には東側はほぼ元通りの状態で手間要らずでしたが、北側は日当たりが悪く、昨年も往生したので、今回は速やかに処理したという訳です。(前回は主要道路の復旧に手が掛かり、路地までなかなか手が回らなかった事情が有りましたが・・)
それと、家のガレージは東側に面しているので、個人的には年間通して北側の路地を利用する頻度は非常に少ないです。
ところで何故こんな事を長々と書いているかということですが、東京の場合、雪掻きは普段は想定されていない特別なものであるため、地域や近隣との間の作業に対する共通の認識や、分担に関わるルールや助け合いの仕組みなどが有って無い様なものです。しかも結構な時間と労力が必要とされる作業なので気軽に出来るものでも無いらしく、結局のところ積もった雪の処理をめぐって、それぞれの家の考え方や捉え方、或いはおそらくは高齢のため「やりたくても出来ない」などの、普段は目立つ事のないような様々な諸事情が見えてきたりするものです。
要するに対応は各戸まちまちで、近隣に於ける統一的な目標や行動は皆無な訳です。
そのような中で私がどのように考え行っているかというと、まず道路の内、自宅が直接面する範囲の確保。中でも最優先が主要道路の確保です。(ここにはうちのガレージも有ります。)その際、自分の車の出し入れに必要な範囲は、仮に他人の家が面している部分であっても黙ってやってしまいます。(前回は相当な範囲になりましたが・・)その後、自分は利用しない路地部分に掛かります。そこには他の家々のガレージもあるので、道義的にはなるべく速やかにやりたいのですが、まず自宅のライフラインを優先させなければならないので止むを得ません。
その次に自宅周辺の子どもの通学路の確保、車や自転車の行き来の際、危険を感じる部分など、余裕があれば範囲を拡げていきます。(そんなこんなで昨年は連続二週間以上雪掻きしていました。)
何れにせよ、雪掻きとは自分と周囲の安全、安心を確保するためのものです。まして誰に強要されるものでもなく、自発的に自らの信じる安全、安心のイメージを実現させるため、他人に関わりなく黙々と実行する心境というのもこれまた悪く有りません。